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カラダに効く食材

カキ◎「海のミルク」で年末年始を健康的に

日本やヨーロッパをはじめ、世界中で愛されているカキ(牡蠣)。最も生産量が多いマガキの旬は11〜4月といわれており、今がいちばん美味しい季節です。カキは、亜鉛・鉄といったミネラルや、タウリンなどのアミノ酸、ビタミン、カルシウムといった様々な栄養素を豊富に含んでいるため、別名「海のミルク」とも呼ばれるほどの食物です。

カキは、魚介類の中でも特に亜鉛を多く含んでおり、2個食べれば1日に必要な亜鉛の量を摂取できるとされています。亜鉛は身体組織の新陳代謝に欠かせない栄養素であり、肌荒れや傷の回復に効果的です。また、亜鉛不足が味覚障害の原因となることもあるため、意識して摂りたい栄養の一つです。

カキは鉄分を多く含んでいることも特徴です。鉄は、血中で酸素や栄養素を運ぶ働きをするヘモグロビンを作るために必要な栄養素です。また、カキはヘモグロビンの合成を助けるビタミンB12も豊富に含むため、貧血が気になる人は積極的に摂取するとよいでしょう。

カキが含んでいるアミノ酸の中でも、タウリンには肝機能を高めてくれる作用があります。コレステロールの吸収を抑える働きもあるため、暴飲暴食が増えるこの時期に摂り入れたい栄養素です。

欧米では魚介類を生で食べることはあまりありませんが、カキだけは生食する機会が多いようです。カキの豊富な栄養を上手に取り入れるには、やはり生で食べるのがお薦めです。タウリンは熱に弱く、ビタミン類は水溶性であるからです。なお、加熱用のカキを生で食べることは避けてください。食中毒に気をつけて、新鮮なカキを美味しくいただきましょう。


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